チバニアンは「千葉時代」じゃない??

ここ半年くらいで「チバニアン=千葉時代」ということがだいぶ浸透してきていると思います。

 

千葉の時代がキタァァァ!」と喜ぶ千葉県民もいれば、「いや、7万年前に千葉の時代は終わったんだよ(涙)」と、長年に及んだ東京の植民地支配で自虐的に語る千葉県民もいるとかいないとか・・・

 

しかし、ここで一番大事なことに気づけている千葉県民はさすがです。何を隠そう(隠してない)チバニアンの正しい日本語訳は「千葉の時代」なのです。「」が入ります。

長くチバニアンを研究されてきた茨城大学・岡田誠教授によれば、「千葉時代」をラテン語に当てはめると「チビアン」となるため、あえて語感のよい「チバニアン(千葉の時代」という名称を決めたそうです(資料:読売新聞2017/11/28)。

 

チビアンもどこか可愛らしい感じもしますが、チバニアンのほうがインパクトもあり、記憶しやすいと思います。

岡田教授、ありがとうございます!!!

 

なので、チバニアンは「千葉の時代」が正しいんだよ、とやんわりインテリしたい方はご参考に。

とはいえ、千葉時代で盛り上がっているので、さらに「千葉時代」がドンドコ広まってくれるといいなぁと思います。

 

余談ですが、千葉県は山と新幹線以外なんでも揃っている(農業・漁業・畜産業、空と海の港、落花生・しょうゆ、巨大テーマパークと巨大ショッピングモール、ドイツ・デンマーク・カリフォルニアetc)ので、いつ独立運動が起きてもおかしくない(おかしい)状況です。

 

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【2018/06/14追記】チバニアンの命名の経緯についてさらに詳しい情報がありました→「なぜChibanian(チバニアン)なのか?


ゴールデンスパイクとは?

チバニアンが正式決定となれば、その目印として「ゴールデンスパイクが打たれる」と言われています。

ゴールデンスパイクとは、『地球上に地殻が形成されてから現在に至るまでの約46億年の期間を指す地質時代において、代、紀、世、期などの時代区分の境界となる代表的な地層であることが国際的に認められた地点に打ち込まれる杭。』(参考:イミダス・集英社 時事用語辞典)とされています。

 

由来としては『鉄道路線が完成する時に最後に記念のために打ち込まれる犬釘のこと』(参考:Wikipedia ゴールデン・スパイク)を指していて、おそらく『GSSPが批准され地質区分の境界が明確になると、後世の地質学者のため、模式層断面において区分境界となる箇所にゴールデン・スパイク」が打ち込まれる。』ようになったことから、キーワード化したのだと推測します。(参考:Wikipedia 国際標準模式層断面及び地点

 

2015年現在で定められているGSSP の数は「66」ということですから、もしチバニアンが「67」番目の認定(?)となれば大変誇らしいことですね。【追記】74番目の承認だそうです。世界遺産の数と比べても相当な希少さです。

 

さて、その貴重なゴールデンスパイク、とっても偉い地質学者な先生たちが世界中から集まってドドーンと打ちに来てくれるものだと勝手に思い込んでいたのですが、どうやら実際には違うようです。(え???)

 

日本地質学会の情報によりますと『実際に国際機関が打ちに来てくれるわけではありません。ただし現場でGSSPがどのポイントであるかを示す必要があるので、申請チームや露頭を管理する役場などが国際機関関係者とともに円形のプレートを設置したりスパイクを打つことがあります。 』とのことです。

 

打つことがあります?・・・打たないこともあるの?・・・プレートは自由につくってよいのでしょうか??(教えて、偉い先生!)

ゴールデンスパイク!、カッコイイ響きなので、何がなんでも打ち込んでもらいたいです!お願いします!!

 


チバニアン参考情報